雛人形と比べても、五月人形にはいろいろな種類があります。

5月人形ってどんなものをイメージしますか? サムライの兜でしょ。いや、金太郎じゃない? 子供用の鎧を着るのじゃないの? とイメージはそれぞれだと思います。ここではどんな物があってどうやって選べばよいかを説明します。

サイズから選ぶ

どこにでも好きな場所に五月人形を設置できるほど広い部屋なのなら良いのですが、現在の日本の住宅事情ではなかなかそうもいかないと思います。飾るスペースの広さと五月人形のバランスは購入する上で重要なポイントとなります。また収納スペースも考慮しましょう。

大きいサイズの兜飾りは迫力があります。しかしその一方で飾るスペースを確保するために家具を移動しなければならなかったり、収納でかさばるなど、手間がかかることもあります。
五月人形を購入して自宅に届いた後で飾る場所がないことに気がつくとならないように、家のどこに飾るかを決めて、五月人形がそこに入るかを確認しておきましょう。販売されている五月人形のサイズ表記のチェックはもちろんのこと、設置したい場所のサイズもあらかじめきちんと測って、ゆとりのあるスペースを確保しておきましょう。
また、五月人形は屏風が付属していたり、ガラスケースに入っていることもあります。本体だけではなく付属品の大きさも含めて想定しておきましょう。

また、五月人形を選ぶときに他にも大切なのは、収納しやすいかどうです。
初節句が終わったら次の年までしまっておくことになるため、収納場所も忘れずに確保しておきましょう。鎧本体は鎧が座っている唐櫃という箱の中に収まります。その唐櫃を保管する場所が必要です。
近ごろは五月人形を飾るための台座が、そのまま収納ボックスになっているタイプも人気があります。また、最初からガラスケースに入っている五月人形は取り出して設置するだけなので簡単に飾ることができます。五月人形を汚れや埃からも守ってくれますので、お手入れの手間が少ないというメリットもあります。
お子様の成長とともに、いつまでも大切にしたいものですから、片付けるときのことも考えて選ぶのが良いでしょう。

種類から選ぶ

鎧飾り

兜、鎧、弓矢、太刀がセットになったとても豪華な鎧飾りで、兜飾りと並ぶ端午の節句の象徴的なお飾りです。
五月人形の中でも特に立派でその分高価なこともあり、義父母や両親からお孫さんへの贈り物として人気です。

兜飾り

兜飾りは鎧がない兜のみの五月人形です。兜だけで飾っても見栄えが良く、重厚感や風情が十分に感じられます。五月人形は兜がよいという方も多く根強い人気を持ちます。
兜飾りは本格的で大きなサイズのものから、飾りやすく小さなミニチュアサイズのものまで豊富な種類があります。サイドボードやカウンターテーブルなどのわずかなスペースでも飾れるものもあります。
デザインが種類も多く、飾る場所に合わせて選びやすいことから多くの人に好まれているタイプです。最近では、五月人形というと兜飾りの方が主流となりつつあります。
お子さんの頭に被せられる着用兜もあります。

武者人形

武者人形は男の子が甲冑をまとった人形で、弓と太刀の飾りを添えられていることが多いです。
武者人形は「桃太郎」「金太郎」「牛若丸」といった童話や歴史の人気の人物などがモチーフとなっていることが多く、勇ましさと愛らしさが感じられる人形です。中でも、「金太郎」は定番となっています。
弓や太刀や軍配などをあしらいながらも、赤ちゃんのような愛嬌を感じるかわいらしい顔のものが多く、鎧や兜よりもかわいらしい印象でお母親からも人気があります。
小さいサイズのものが多いため、飾る場所を見つけやすく、収納や片付けも簡単です。インテリアとしてもあまり違和感があります。

飾り方から選ぶ

平飾り

平飾りは鎧飾りの定番といえます。

• 床の間に直接飾る「床飾り」
• 飾り台の上に飾る「平台飾り」
• 高さのある平台に飾る「高床飾り」

の3種類の飾り方があります。ガラスケースを含まない平飾りの場合は、ほこりのお掃除や、破損したり備品をなくすなどの危険性もあり、お手入れや収納にも気を配らなければなりません。
主に着用できる鎧飾りなどがこのタイプですので、平飾りを選ぶのなら、収納場所も確保してから選ぶのがおすすめです。

段飾り

五月人形をひな壇のように三段の段に飾ります。スチールの段に毛氈を引き三段の段をこしらえ、
一段目には鎧、屏風、櫃、太刀、弓、陣屋提灯。向かって左が弓、右が太刀です。
二段目には軍扇、太鼓、陣笠。
三段目には柏餅、八足台、粽、篝火。
というように並べます。なお、八足台が四足台だったり、地域によって多少の差があります。
実に豪華で華やかなのですが、デメリットとしては、場所を取ることと、飾り付けや保管が大変なこと、金額が高いなどが挙げられます。

ケース飾り

ケースの中に兜や鎧飾りが入っており、そのケースのまま飾る飾り方が「ケース飾り」です。兜、鎧、飾り台、弓、太刀などがそのままセットになっている場合が多いです。
そのまま置くだけなので、飾る場所がないご自宅でも気楽に飾ることができるので、人気の飾り方です。また五月人形を汚れや埃からも守ってくれますので、お手入れしやすいところも魅力です。
バリエーションも豊富でインテリアとして通年で飾りたい方にもおすすめです。

作者から選ぶ

高くても立派な五月人形を買ってあげたいと思うご両親や祖父母の方もいるかと思います。
その場合は、好きな作者やブランドを選んで購入するのがいいかもしれません。
五月人形を作っている甲冑師や人形師には伝統工芸士などの認定を受けている作家がいます。それぞれの作家によって作風や素材が違います。有名な甲冑師が作る兜・鎧や人形師が作る五月人形は芸術であり、ブランド品のように甲冑師の名前で指名して購入される方も多くいます。

甲冑師

兜や鎧を制作する職人を甲冑師といいます。
昔の武将によって奉納された甲冑(鎧・兜)は日本各地の神社仏閣にたくさん残っており、このような甲冑を参考にして、現代の鎧や兜は制作されています。
兜や鎧は、作り方やスタイルの違いで、「江戸甲冑」と「京甲冑」と「新型甲冑」に分けることができます。

人形師

五月人形はすべて手づくりなので、人形師の腕が五月人形の作りの良さを決定します。
人形師ごとに独自の作風があり、五月人形の味わいが違ってきます。

アフターサービスから選ぶ

五月人形は長く飾るものですし、毎年出し入れをするものなので、知らぬ間に傷がついたり壊れたりする可能性があります。
子供が遊んでいるうちに破れた、備品が壊れたり無くなってしまった、などがよくおこります。また、毎年の出し入れの際の飾りつけや出し入れの時にうっかり壊してしまうということもあります。収納期間が長いので人形にシミや虫食いが出来てしまったということもあります。
そんな時に欠かせないのがアフターサービスです。
サービスの内容は、その購入したお店によっても変わります。サービス期間はいつまでか、どこまで保証してくれるのか、などを購入の際は、しっかり確認しましょう。

予算

ものによって千差万別ですが、基本的な相場だと下記のとおりです。
有名な甲冑師や人形師の作ったものは高くなります。

鎧飾りの相場:15〜30万
コンパクトな鎧飾りの相場:7万〜10万前後
兜飾りの相場:5〜15万
武者人形の相場:3〜10万円